FJの新プログラム「FJアカデミア:父親に関する研究勉強会」を東京と大阪で開催しました。
FJの理事・会員で大学教員や大学院生が少しずつ増えており、
FJ以外の研究者も一緒になって「父親」について学術的に学びあうことを意図しました。
今回は各3名による研究発表とパネルディスカッションを行いました。
様々な分野から報告があり、父親研究の学際性がより明確になったとともに、
参加者からも意見をいただきながら「父親」について考えが深まった場となりました。
東京会場は告知開始後すぐに申込が定員に達し、大阪でもほぼ満員となるほどの反響がありました。
FJ会員以外の参加も多く、それぞれが大きな刺激を得て、次回開催を期待する声がありました。
<東京会場>
・日時:2019年9月6日(金)18:30-20:30
・会場:ちよだプラットフォーム会議室402
・参加者:30名
(発表内容)
「The Third Placeにおける家族観と育児:FJの事例」
小池エバン照男氏 ブリティッシュコロンビア大学(UBC)大学院博士課程
「ファザーリング・ジャパンのソーシャルキャピタル機能に関する考察〜インタビュー調査の結果報告」
東浩司 FJ理事 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修士課程
「保育の場から見る、父親の子育てとその枠組みの変化」
久留島太郎 FJ会員 植草学園短期大学 福祉学科 准教授
<大阪会場>
・9月13日(金)19:00-21:00
・大阪市総合生涯学習センター第3研修室
・参加者:25名
(発表内容)
「The Third Placeにおける家族観と育児:FJの事例」
小池エバン照男氏 ブリティッシュコロンビア大学(UBC)大学院博士課程
「父親とは誰か?父親支援とは何か?〜 子育て支援における父親支援の役割〜」
小崎恭弘 FJ顧問 大阪教育大学教育学部教員養成課程家政教育講座 准教授
「乳幼児を育てる父親の『脳とこころ』」
大澤直樹氏 京都大学大学院教育学研究科・博士後期課程
【FJアカデミアの企画者:林田理事のコメント】
アカデミアでは心理学、発達心理学、教育学、看護学、文化人類学、社会学、家政学などなど、
様々な専門家が集まって議論しました。
また、専門家だけでなく、そこには当事者である父親も母親も子どももいました。
このように、「父親」を考える時に、多様な背景を持つ人が一つの学問領域ではなく学際的に捉えることで、
「父親とは誰か」「どのように父親になるのか」という問いに対する答えだけでなく、
「笑っている父親」は「どうして笑っているのか」「どうしたら笑えるのか」という問いの答えが浮かび上がってくる。
そして、その解は複数解であるし変化する解であると感じました。