※現在はご寄付の受付を終了し、当基金の運営は「全国父子家庭支援ネットワーク」(https://www.facebook.com/zenfushinet/)に移行されました。
シングルパパも笑顔で子育て!
あなたは、自分がシングルファザーになったことを想像したことがありますか?もし明日、妻が亡くなったり、家を出たりしたら…。父子家庭は、いま全国に20 万世帯。そのうち祖父母の援助もなく孤立した父子世帯は…約9
万。母子家庭に支給されている「児童扶養手当」が父子家庭には出ません(※当基金設立時)。父子家庭への行政支援は乏しく、企業や社会の理解も薄い…。経済不況、景気後退で経済的に困窮し、父親の役割を果たせず、自信を失っているパパがたくさんいます。シングルファーザーの貧困は、子供の貧困に繋がっています。フレンチトースト基金では、そんな困っている父子家庭を応援します。リターンは子どもたちとパパの笑顔です。
当基金では、約433万円の寄付金と310万円の助成金が集まり、21組の父子家庭を支援することができました。
※児童扶養手当を父子家庭に拡大する児童扶養手当法改正案が2010 年5 月26 日、参院本会議で賛成多数で可決、成立しました。
Q:なぜ、基金名がフレンチトーストなのか?
父子家庭のリアルな姿を描いた映画「クレイマー・クレイマー」(1979年・米)の中で、主人公の父親が慣れない手つきで子どもに最初に作った料理がフレンチトースト。仕事一辺倒で家事に不慣れなシングルファザーの成長の象徴として描かれている「フレンチトースト」を基金名にしました。
父子家庭の実態
世帯数
・92,285世帯(父子のみで構成)
・祖父母等同居合わせると、約20万世帯
※母子家庭は749,048世帯(母子のみで構成) (平成17年度国勢調査より)
父子家庭になった理由
・死別 22.1% ・生別 77.4%
※母子家庭に比べ死別も割合が高いものの、調査のたびに死別の割合は減少し、離婚や未婚・非婚などの生別割合が増加。
(平成18年度 厚生労働省全国母子家庭等調査結果報告より)
父親の就労状況
・父親の97.5%が就労
・雇用形態(業務上の地位)
「常勤雇用」72.2% 「事業主」16.5% 「臨時・パート・派遣」6.2%
※ひとり親になった後、5%の父親が常勤から非正規へ
・雇用保険 未加入率 29.2%
(平成18年度 厚生労働省全国母子家庭等調査結果報告より)
父子世帯の年収
・平均421万円 (ただし199世帯平均)
・全世帯平均563.8万円より140万近く低い
・300万円未満は全体の37.2%、100万未満は4%
※母子世帯は平均213万円
(平成18年度厚生労働省全国母子家庭等調査結果報告より)
父子家庭支援の課題
・経済的不安定は増している。
・格差・貧困問題を背景にシングルファザーの貧困も広がっており、それは子どもの貧困にも繋がっている。
・食生活の貧困(役割分業に基づく男性の家事・育児の課題)
・子育て面(教育・進学)等の課題
・「子育ては母親がすべきものというジェンダー規範の根強さ」が、父子家庭の貧困を見えにくくさせ、父親の仕事と生活の調和を阻害している。